Synologyのクラウドバックアップ
Synologyのクラウドバックアップはいくつかの事業者を選べますが、料金などを考慮すると実際には以下の2つが選択肢に上がります。
- Glaicier
- C2 Storage
Glacier の料金
Glacier はAmazonが運営しているデータ保存サービスです。
Glacier の料金は複雑で、データ保管、データ取り出し(取り出し時は転送量も)、データ検索の度に料金が請求されます。
正直使ってみないとわかりませんが、海外の情報によるとデータ検索はあまり使われないようなので、データ保管の料金に注意すればいいと思います。
データ取り出しは復旧時に使うものですので頻繁には使わないと考えられるため、あまり考慮する必要はないと思います。この料金が高いため、もし使用することになったときに注意する必要はありそうですが。

保管料は1GBあたり0.004USDなので、1TBあたり4USD(約500円)となります。
つまり、1TBバックアップすると年間5760円(4USD*12か月*120円/ドル)かかります。
詳細は公式サイトにて
https://aws.amazon.com/jp/s3/pricing
C2 Storageの料金
Synology社が運営しているバックアップ用のクラウドストレージサービスです。
料金プランは定額制なので分かりやすく、1TB当たり59.99ドル=7199円(59.99ドル*120円/ドル)となっています。

保管だけなら Glacierより高くなりますが、復旧や転送量も含めてコミコミなので毎日バックアップがやりやすくなります。
Glacier は通信料の負荷が高いため、毎日バックアップすると C2 Storage よりも高くなると考えられます。
外付けHDDの料金
1TBの外付けHDDの場合、5799円で販売されています。
4TBで10480円
8TBで18040円
となっています。
消費電力10Wの外付けHDDを1年間動作させた場合の消費電力を計算してみます。単価は20円/kWhとします。
(10W*24時間*30日*12か月) / 1000W * 20円/kWh = 1728円
1年間の電気代は1700円ほどとなりました。
1TBのHDDを購入した場合、1年間の費用は、5799 + 1728 = 7527円/年となります。
また、4年間の場合は ( 5799 + 1728 * 4) / 4 = 3178円/年となります。
結論
単価では外付けHDDが圧倒的に安いですね。
初期費用はかかりますが、仮に1TBを購入したとしても、電気代を入れてもおおよそ1年と少しでクラウドより安くなります。以降はどんどん差額が大きくなります。
バックアップ容量が2TB以上であれば投資回収まで1年もかかりません。
しかし、ローカルバックアップには災害時にデータを失う可能性があります。
それらを考慮する場合は、クラウドバックアップの C2 Storage を使ってみるのが良さそうです。
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