Proxmox Datacenter Managerで拠点間サイト移行

背景

引っ越しに伴ってサイト移動をすることになりました。
車で片道7時間ほどの距離に転居するため、物理的にサーバーを移転するとサービス停止期間が長くなってしまいます。Proxmox Datacenter Manager を使いインターネット経由でサーバー移転を行うこととしました。

準備

次の準備を行います。
①移行先にProxmoxをインストールしたサーバー
②Proxmox Datacenter Managerの構築

特に①の方法は移行元だけでなく移行先にも同等のスペックのサーバーが必要なため、少々コストが高い方法になります。
私の場合は、必要量の倍程度のメモリ200GBのクラスタを移行先に組みました。

②については別記事を参考にしてください。

マイグレーション

移行するサーバーは複数あり、合計サイズは1TBほどあります。
Proxmoxのマイグレーションでは、マイグレーション完了時に元の環境からアクセス不可・削除されるため、ダウンタイムを短くするため最もデータサイズの大きいものから移行します。

マイグレーションはPDM内から実行すればよいです。

NURO光 → eo光

200GBのVMを52分ほどでマイグレーションできました。おおよそ500Mbpsでファイル移動したことになります。
インターネット経由にしてはなかなかに速いと思います。

同様に次々に移行していきます。

変更が必要な設定

DNS

外部からアクセスできるように構成しているサービスの場合はDNSの切り替えが必要になります。
私の場合はHTTP/HTTPSサービスでしたので、DNSレコードのIPアドレスを変更して対処しました。
タイミングとしてはロードバランサーの移行完了5分前くらいに実施しました。

nslookup で定期的に移行完了をチェックできます。

nslookup -type=a [対象ドメイン]

ネットワーク設定

移行元と移行先のネットワーク設定が異なる場合は変更が必要です。
私の場合、IPアドレス帯・サブネット・VLANIDを全く同じにしたため、IPアドレスの変更はありませんでした。

しかしながら、GatewayとDNSは変更となったため、変更しました。
このあたりはOSによって方法が異なるため、個々にググってください。
以下の例はRocky Linux 8.10です。

Gateway変更

sudo su

# 現況確認
nmcli connection show
ip route show default

# connection show で表示されるNAMEを設定する。ここでは「System eth0」
nmcli connection modify "System eth0" ipv4.gateway 10.20.0.254
nmcli connection up "System eth0"

# 反映確認
ip route show default

DNS変更

nmcli connection modify "System eth0" ipv4.dns "10.20.0.254"
nmcli connection up "System eth0"

さらに sudo vi /etc/resolv.conf で resolv.conf を編集します。
これを行わないと1つ目のDNSに問い合わせて失敗後に2つ目のDNSに問い合わせる動作となり、名前解決に5秒ほどの時間を要することになります。パフォーマンスが求められる環境では致命的な問題に繋がるため古いDNSは削除してしまいます。

; Created by cloud-init automatically, do not edit.
;

nameserver 10.10.0.1    <==== 古いnameserverが残っているため削除
nameserver 10.11.0.254
search host.jp.dc.hatocloud.com sg01.jp.dc.hatocloud.com

ちなみに、10.11.0.254 やsearch の追加ドメインは移行先環境でVMをシャットダウン後に再起動すると勝手に追加されていまいた。

以上で完了です。

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