環境
モデル:QNAP TS-873
バージョン:QTS 5.2.6
背景
QNAPにて以下のエラーが発生していました。
「ハードドライブの状態が良くありません。詳細は「HDDの健全性」ページを参照してください」

HDDの状態
指示に従い、HDDの状態を確認していきます。
8つのHDDのうち、4つ目のHDDにて警告が出ています。

より詳細を確認すると、SMART情報にて基準値を下回っているようです。
異常セクター数が16件ほど検出されています。

さらにSMART情報の詳細を確認します。
「Current Pending Sector」と「Uncorrectable Sector Count」で「8」になっていました。
どうやら書き込みに失敗して代替セクターに書き込んだ件数が8件あったようです。

この状態はまだ壊れていないのですが、そろそろ壊れそうな状態で発生することがあります。
経験上、警告状態のまま長く使用できる場合も多いのですが、他のHDDと同時に故障するとRAID自体が崩壊してしまいます。
そのため、今時点で交換してしまうこととしました。
交換用HDD
交換用HDDは現在の容量以上のサイズのHDDを用意します。
8TBでRAIDを組んでいる場合は8TB以上(8TB, 10TB, 16TB, 20TBなど)を使用します。
私の場合は、ちょうど空の8TB HDDが余っていたので、そちらを使用することにしました。
HDDの交換手順
交換手順は以下の通りです。
ストレージ&スナップショット > ストレージ > ディスク/JBOD > [対象のHDD] > アクション > 取り外す

確認画面が出てくるので「OK」

さらにパスワードも入力して取り外す

パスワードを入力して取り外すと、以下の画面が表示され、QNAP本体のHDDランプが点滅するようになります。
この点滅でどのHDDを取り外せばよいか分かりやすくなっています。
ついでに、右下にイベントログも出てきます。

この状態になれば物理的にHDDを抜いても良いです。
HDDを抜いて、新しいHDDに差し替えます。

新しいHDDを差し込むと、以下のような表示になります。
SMARTに問題がなければ「良好」となり、デバイスの部分に「丸のi」マークが表示されます。

1分程度で状態が「再構築中」となります。

その後、しばらく待つとバックグランドタスクとしてRAIDの再構築が表示されるようになります。
1~2日程度かかるようです。

あとはRAIDが再構築されるまで待てばよいです。
以上、ご参考まで。
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