ConoHaの「DBサーバー接続用ネットワーク」を設定する

背景

公式の手順が以下にあるのですが、情報が古くなっておりやり方に迷ったので書き記しておきます。

DBサーバー接続用ネットワークを使う|ConoHa VPSサポート
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環境

RockyLinux 8.6 (CentOS8系)

手順

DBサーバーを作成する

事前にDBサーバーを作成しておいてください。

何のために「DBサーバー接続用ネットワーク」を設定するのかと言えばDBを使うためですからね。

実験用にサーバーを作成する

本番環境で変更する前にテストでサーバーを作成します。

シャットダウン

起動したらシャットダウンします。

DBサーバー接続用ネットワークに接続

プライベートネットワークの項目に移動して、DBサーバー接続用ネットワークの項目から、シャットダウンしたサーバーを接続します。

サーバーを起動

サーバーの項目に異動してサーバーを起動します。

デバイスの設定

SSHかコンソールにログインしてインターフェースを設定していきます。

まず、デバイスを有効化します。disconnected になっているので、DHCPを無効化します。エラーで怒られたりしたら nmcli device up ens4 を打ったりすると動いたりします。

nmcli connection modify ens4 ipv4.method manual

次に、IPアドレスを設定します。

connection.autoconnect yes は再起動時に自動的に設定するコンフィグです。

nmcli connection modify ens4 ipv4.address 172.29.100.67/23 connection.autoconnect yes

IPアドレスの値はサーバーのNICを変えると表示されます。

shared-xxxx がDBサーバー接続用ネットワークです。

最後にルーティングを設定します

nmcli connection modify ens4 +ipv4.routes "172.29.92.0/23 172.29.100.1"

ネットワークの範囲は以下のように設定します。私は172.29のネットワークでしたので後者を設定しました。

東京リージョン:
(IPアドレスが172.21..の場合)172.21.74.0/23
(IPアドレスが172.29..の場合)172.29.92.0/23

https://support.conoha.jp/v/dbnetwork/

実行ログ:

[root@118-27-69-203 ~]# nmcli device
DEVICE  TYPE      STATE         CONNECTION 
ens3    ethernet  connected     ens3       
ens4    ethernet  disconnected  --         <===!!! 追加したNIC
lo      loopback  unmanaged     -- 
[root@118-27-69-203 ~]# 
[root@118-27-69-203 ~]# nmcli connection modify ens4 ipv4.method manual
[root@118-27-69-203 ~]# 
[root@118-27-69-203 ~]# nmcli device
DEVICE  TYPE      STATE                                  CONNECTION 
ens3    ethernet  connected                              ens3       
ens4    ethernet  connected                              ens4       <===!!! connected に変化
lo      loopback  unmanaged                              --         
[root@118-27-69-203 ~]# 
[root@118-27-69-203 ~]# nmcli connection modify ens4 ipv4.address 172.29.100.67/23  connection.autoconnect yes
[root@118-27-69-203 ~]# 
[root@118-27-69-203 ~]# nmcli connection modify ens4 +ipv4.routes "172.29.92.0/23 172.29.100.1"
[root@118-27-69-203 ~]#
[root@118-27-69-203 ~]# nmcli -f ipv4.routes connection show ens4
ipv4.routes:                            { ip = 172.29.92.0/23, nh = 172.29.100.1 }
[root@118-27-69-203 ~]#

動作確認

動作確認を行います。

まずゲートウェイにpingを送ります。

ping -c 3 172.29.100.1

次に自分の”private”の方のデータベースホストにpingを送ります。
ホストはDBサーバーを開いて「データベースリスト」に載っています。

ping -c 3 private.xxxxx.tyo2.database-hosting.conoha.io

実行ログ

[root@118-27-69-203 ~]# ping -c 3 172.29.100.1
PING 172.29.100.1 (172.29.100.1) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 172.29.100.1: icmp_seq=1 ttl=255 time=1.58 ms
64 bytes from 172.29.100.1: icmp_seq=2 ttl=255 time=2.51 ms
64 bytes from 172.29.100.1: icmp_seq=3 ttl=255 time=2.22 ms

--- 172.29.100.1 ping statistics ---
3 packets transmitted, 3 received, 0% packet loss, time 2004ms
rtt min/avg/max/mdev = 1.578/2.102/2.510/0.389 ms
[root@118-27-69-203 ~]# 
[root@118-27-69-203 ~]# 
[root@118-27-69-203 ~]# ping -c 3 private.xxxxx.tyo2.database-hosting.conoha.io
PING private.unit01.database-hosting.tyo2.conoha.io (172.29.92.12) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 172.29.92.12 (172.29.92.12): icmp_seq=1 ttl=63 time=2.43 ms
64 bytes from 172.29.92.12 (172.29.92.12): icmp_seq=2 ttl=63 time=0.433 ms
64 bytes from 172.29.92.12 (172.29.92.12): icmp_seq=3 ttl=63 time=0.575 ms

--- private.unit01.database-hostin
g.tyo2.conoha.io ping statistics ---
3 packets transmitted, 3 received, 0% packet loss, time 2003ms
rtt min/avg/max/mdev = 0.433/1.147/2.433/0.911 ms

成功すれば完了です。

念のため、rebootしても反映されているか確認しておき、終わったらサーバーを削除して終了です。

参考資料

nmcliチートシート - Qiita
概要nmcliのマニュアルを読んでたら思いの外色々出来ることが分かったけれども、いかんせん情報量が多くて読みづらかったので自分が使いやすい様にまとめました。(20191127 デバイスとコネクシ…
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